PCロギングによるCWとフォーン(SSB、FMなど)運用のための各種接続

私はコンテストが大好きです。8J1VLPなどの記念局の運用も、多くの局に呼ばれるので大好きです。そんな際は、わが国の代表的なロギングソフトであるZLOGを使ったPCロギングをしています。長時間多量の交信をしても疲れませんし、後始末(コンテストログの整理・送付やQSL発行)も簡単に出来るので助かっています。

ZLOGを使ったPCロギングでは、ロギング、重複交信チェック、マルチ・得点の集計に加えて、自動CWメッセージ送信も出来ます。長時間の運用では疲労がずいぶん軽減され、大変助かります。しかし、PCに登録していないメッセージを送りたいときなどは、キーボード操作のキーイングとなってしまいます。これが慣れないと意外と不便で、疲れたときなど、私はいつも往生します。こういう時は、使い慣れたエレキーによる手打ちに限ります。そこで私は、エレキーによる手打ちも併用できるようにしています(JH7WKQ佐々木さんの助言による)。ここでは、私が行っている接続方法をご紹介しましょう。

最近のノートPCはプリンタポートなどのレガシーポートがないのが多いので、ここではUSBIF4CWを使ったUSB接続の例をご紹介します。なお、レガシーポート(LPTやRS232C)があるPCをお使いの方は、LPTポートの出力にトランジスタ2個のインターフェースを介してCWキーイングが出来ますし、PTTもLPTから直接制御可能です。詳しくは、ZLOGのホームページをご覧ください。RS232Cポートがあると、代表的なリグは、ZLOGからリグのコントロール(バンド、モードの変更など)が出来ます。これを可能にしておくと、バンドやモードを切り替えて交信したのに、ZLOGの方は前のバンド(モード)のままになっていて、あとで大ビックリで大慌て・・・ というチョンボが防げます。かく言う私も、寝ぼけて何度もやってしまったことがあります・・・ 皆さん、ご注意を。



USBIF4CW

PCにはUSB経由で接続します。特殊なドライバソフトは必要なく、直ちに認識されます。ZLOGの場合、CWキーイングとPTTは出来るのですが、パドル接続はまだ出来ないようです(LPT出力経由の場合は可能)。従って、手打ちを併用する場合は、下記の系統図のように、使い慣れたエレキーを並列で接続します。

なお、LPT出力経由でZLOGにパドルを接続した場合、スペースの打ち方がきちんとなっていないと符号がおかしくなり、少々やりにくいので、使い慣れたエレキーを別途接続する方が私にあっている、という点もあります。また、ZLOGにパドルを接続して手打ちキーイングをしていると、原因不明なのですが、まれに手打ちキーイングが出来なくなってしまいます。この場合、ZLOGを立ち上げ直しただけではダメで、PCをリブートする必要があります。こういう点も考慮に入れて、私の場合は、エレキーを外付けして併用しています。

写真に見える3個のミニプラグは、左から、CWキーイング出力(モノラル)、PTT出力(モノラル)、パドル入力(ステレオ)です。上部には2個のLEDがあり、それぞれ、CWキーイング時とPTT作動時に点灯します。

USBIF4CWはキットと完成品があり、JG5CBR/1中茂さんのホームページに詳細な説明と入手方法が書かれています。


まずは、下記の接続系統図をご覧ください。PCからの信号は、USB経由で、インターフェースであるUSBIF4CWに入り、キーイング出力は、エレキーからのキーイング出力と合流してリグに入ります。この場合、リグのキーヤーはオフにしておきます(ブレークインはオン)。

USBIF4CWからはPTT制御用のオンオフ信号も出ています。これは本来、リニアアンプのオンオフ用で、CWキーイングがオンになるより若干早くリニアをオンにするためのスイッチングを行うことが出来ます。リニアのオンがCWキーイングと同時だと、リレー動作の遅い旧式のリニアの場合、符号が頭切れを起こし、最悪の場合、JAと打ったつもりがOAになってしまうことがあるためです。

私の場合は、通常リニアは使いませんので、このPTTはリグ本体のオンオフに使っています。すなわち、「無変換」キーをPTT用のトグルSWとして利用できるため、これをフォーン(SSB、FM)を行うときのPTT用SWとして利用しています。PCロギングの時は、両手はキーボードに載せたままにしたいため、ハンドマイクなどのプッシュSWを使うわけには行きません。DOS版のZLOGの時はフットSWを使っていましたが、長時間の運用で疲れたときなどは、フットSWはちょっとおっくうになります。その点、無変換キーをトグルSWとして使うと、大変便利です。なお、下図にあるように、いざというときのため、通常、フットSWも併用しています。



と、ここまで読んでみると、実に簡単なことしかしていないと言うことがお分かりいただけたかと思います。手打ち用のエレキーを並列接続しているところが味噌といえば味噌ですが、それ以外は特に変わったところはありません。コロンブスの卵でしょうか。では、次に、接続ケーブル等のティップスをご紹介します。

プラグは可能な限りφ3.5のミニプラグで統一する
 →デスクトップの大型リグは、キー入力、ヘッドフォン出力など全てが標準プラグになっている場合がほとんどです。しかし、小型のリグ(例えば、FT-817やFT-100)は、いずれもミニプラグになっています。そこで私は、パドル、エレキー、CWキーイング信号合流用の二股ケーブルは全てミニプラグで統一し、大型リグにつなぎ込むときだけ、ミニ>標準の変換プラグを用いています。このようにしておくと、保守性が高く大変便利です。やむを得ず標準プラグが混在する場合も、標準>ミニへの変換を行って、ミニプラグで統一するよう心がけています。


自作二股ケーブル:

PCキーイングとエレキーによる手打ちを併用できるようにするための二股ケーブル(右)。φ3.5ミニプラグで統一してある。デスクトップリグの標準プラグにつなぐときは、下の写真の変換プラグを使います。

PCによるPTTとフットSW等によるオンオフが併用できるようにするための二股ケーブル(左)。フットSWに併せて、RCAプラグにしてあります。



標準/ミニ変換プラグ:

デスクトップリグはキー入力端子も、Phone端子も標準サイズです。ところが、FT-817やFT-100は両方ともミニプラグです。そこで、各種の結線は極力ミニプラグで統一し、デスクトップリグを使う場合は、ミニ>標準の変換プラグを用います(上)。

一方、ヘッドセット(BM-10-4)のPhone端子は標準プラグが付いています。これでは、FT-817等に使えませんので、標準>ミニ変換プラグ(下)が必要になります。

これらの変換プラグを必要個数パッキングしています。



フットSWやPTT出力はRCAオスとする
 →リニアアンプのオンオフ制御用の端子は、ほとんどがRCAメスになっています。このため、海外のペディションの時などで、どうしてもリニアアンプをフットSW等で直接オンオフする必要に迫られる場合を想定して、フットSWの端子はRCAオスにしました。このため、USBIF4CWからのPTT信号のケーブルもRCAオスとしました。従って、マイクコネクタのPTT端子にはRCAメスを取り付け、フットSWやUSBIF4CWからのPTT信号を直接つなぐことが出来るようにしてあります。なお、マイクコネクタは自作しました。


自作マイクケーブル:

Heilのヘッドセットを接続するためのマイクケーブルは、EDC社などでも売られていますが、PTT用の入力方法が違いますので、自作しました。

マイク入力は、ヘッドセットに合わせてφ3.5のミニプラグ(モノラル)。

PTT入力は、フットSWに合わせてRCAプラグ。

それぞれ、回り込み防止用のチョークをつけてあります。

写真はYAESU用ですが、Kenwood用も作ってあり、常時両方パッキングしてあります。




FT-817用のAD-1-YM:

FT-817にヘッドセットのマイクをつなぐためのアダプタです(上:これもEDC社から購入)。マイク入力はφ3.5のモノラルミニプラグ、PTT入力はモノラル標準プラグです。PTT入力は、RCAメスに取り替えてもよかったのですが、せっかくのをいじるのも気が引けた(?)ので、私の場合は、RCAメス〜標準モノラルオスの変換コードを作りました(下)。


フットSW:

秋葉原の鳥居パーツで買った産業用のフットSW。何種類も売っているので、気に入ったものが選べます。2千円未満(程度)で買えるので、Heilなどのものより丈夫でお得。リニアアンプを直接オンオフする場合も想定してRCAオスをつけてあります(JA7RHJ熊谷さんの助言による)。

このフットSWは、押している間オンで離すとオフですが、トグルSWになっているもの(一度押さえてオンでオンが継続、次にオスとオフになる)があるかどうか今度探してみようと思っています。長時間のコンテストなどの時、疲れてくると、送信している間SWを足で押し続けるというのが意外とおっくうになりますので。



HeilのヘッドセットBM-10-4:

軽量なので長時間使っても疲れません。ヘッドフォンとしての音は、やや高音のノイズが気になりますが、まぁまぁでしょう。もっとしっとりした音の方がCWはさらに聞きやすいと思いますが。

ヘッドフォンの入力プラグは標準ステレオ、マイク出力はφ3.5のモノラルミニプラグ。


CzWTimeでPCの時刻合わせを!!

コンテストロギングをするとき、PCの時計が狂っていると交信時刻が不正確になってしまいます。最悪の場合、コンテスト開始前から交信していたように見えたり、逆に、コンテスト終了後も交信していたかのように見えてしまいます。これではあまりに格好悪いですから、コンテスト開始前に、PCの時刻合わせをしておきましょう。

CzWTimeはインターネットを介して正確度の高い時計の時刻情報を入手し、それを使ってPCの時刻合わせを全自動でしてくれるソフトです。皆さんもぜひお試しください。ダウンロードサイトはこちら(↓)

http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se103171.html



ZLOG+USBIF4CWでの運用風景(1):

2003年の6m&Down コンテスト運用風景(電信電話個人局マルチバンドQRP部門(XP部門)で参加)。FT-817の後ろにUSBIF4CWが見える。

この時は、両手を開けるため(PCロギングのため)、FT-817のマイクは使わず、ヘッドセット(BM-10-4)のマイクを使った(SSBとFMの両方)。PTTは「無変換」キーにより、PC→USBIF4CW→リグで行った。

学生時代にホームポジションのブラインドタッチを覚えたので、キーボード入力は疲れずに出来ます。教本を使って練習すれば、数週間で覚えられますから、是非練習された方がいいと思います。毎分100字の入力はすぐ出来るようになりますよ。

パドルはコードウォリアーJrを使った。




ZLOG+USBIF4CWでの運用風景(2):

2002年のV4での運用風景。リグはFT-100D(FT-990の上に乗っています)。PCの後ろにUSBIF4CWが見える。

この時も、両手を開けるため(PCロギングのため)、FT-100Dのマイクは使わず、ヘッドセット(BM-10-4)のマイクを使った。PTTは「無変換」キーにより、PC→USBIF4CW→リグで行った。

荷物を減らすため、パドルはBD2を使った。

PTTと並列で接続されたフットSWが、床に見える。


移動運用時に全ての小物類が壊れたりなくなったりしないよう、タッパーに納めている
 →ケーブルや変換プラグなどの小物類は、結構な数になります。また、ヘッドセット(HeilのBM-10-4)は荷物の間に挟まるとつぶれて壊れてしまう心配がありますそこで、適当な大きさのタッパーにこれらを詰めることにしました。こうしておくと、つぶれて壊れしまったり、小物がなくなったりする心配がなく、安心できます。


タッパーに詰め込んだ接続ケーブルや小物類。ヘッドセットはHeilのBM-10-4、エレキーはEDC社のPK-4(いずれもEDC社から購入)。フットSWは、秋葉原の鳥居パーツで購入。PK-4はキットから製作したが、USBIF4CWは完成品を購入した(キットもある)。ここに写っているパドルはBD2だが、固定局での運用では、ベンチャーのJA-1かバイブロのコードウォリアーJrを使用する。マイクコネクタは、ヤエス用とケンウッド用を常時携帯している。ヘッドセットの右隣は、FT-100にヘッドセット(またはスタンドマイク)をつなぐための、アダプタAD-100(これもEDC社から購入)。


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